自分に向き合うって、自分の気持ちと戦うことじゃない

将来のこと、今のこと、仕事のこと、人間関係…抱えている悩みを解決するためにきちんと考えたいけれど、いざ考えようと思うと「なかなか考える時間が取れなくて」「やるべきことに限って、思うように進まない」「途中で考えが止まっちゃう」みたいになるときがありますよね。

ぐるぐるして結局は自分の内面を深く掘り下げなければならなくて時間も労力もかかる。それでもなんとか一人で悶々と考えていると、考えに行き詰まって投げ出したくなり、行き詰まるからやりたくなくなり、やりたくないから後回しになって、優先順位が下がる。

そりゃあ「時間が取れなくて」と、なるわけです。

なんとかしたくて誰かに相談するのに…

こういう時に人に相談すると、場合によってはいい結果にならなかったりしませんか?

相談を受けた人は「相談者と一緒に解決したい」という気持ちを持って考えを一緒に引き出そうと質問したり、気持ちを聞いたりしてくれるけど、それに答えることすら疲れて嫌になってしまっているアナタ。「やりたくない」と感じているんだから当たり前っちゃ当たり前で。こういう時は誰かの手助けすら煩わしい。

この違い、うまく伝わるだろうか…

相談を受けた人は「解決したい」と思っている。アナタが「解決したい」と思って相談してくれていると思うからです。でも実はアナタには「やりたくない」という気持ちもある。手助けやアドバイスが煩わしくなるのは、この感情に触れるからですね。

悩みを解決したい気持ちと、悩みから逃げ出したい・向き合いたくない気持ち。これってまったく正反対の気持ち。2つの気持ちが相反しながら同居している状態では、反対方向に引っ張り合うだけで何にも変わらないし、うまくいくはずがない。

これをずーっと抱え込んでいる状態こそ「悩んでいる」というんじゃないかなぁ…

嫌だけど、認めるとこから全ては始まる

こういう時わたしは「ひとまず逃げてしまえ!」と思うのです。あ、語弊があったな。「逃げたい」と感じる自分がいるという事実とまず向き合う、というか。

相反している自分の気持ちをちゃんと知って、「逃げたい」とか「考えるの疲れた」と感じているという事実をまず受け入れてあげる。

悩んでいる自分はダメだと感じるからいち早く解決したいと思ってはいるけれど、本音は、逃げ出したい、触れたくない、避けていたい。これは自分の気持ちに戦いを挑んでるのと同じこと。疲れるのも当然。だから逃げ出したい時には一旦「ああ、逃げたいんだね」と否定しないで受け入れてあげませんか?ダメだ、とか思い込まずに。

受け入れることで相反する気持ちを消化できれば、気持ちが解決の方向に統一される。そうなってはじめて「よし、うまくいくにはどうすればいいか考えてみよう」と、自主的に動けるようになるんじゃないかな。

そしたら優先順位が上がって時間が作れる。時間が作れれば予定通りに進む。予定通りに進めば余裕ができて人からのアドバイスにも素直になれる。

ね?この方が一気に進むじゃないですか。

 

自分に向き合うというのは自分の気持ちと戦うことを意味するんじゃない。「本当は、何を望んでいるのか」ということに気づき、受け入れ、認めるための時間なのだと思う。

逃げたい気持ちをまず受け入れる。解決はここからが本当のスタートです。

 

ABOUTこの記事をかいた人

キャリアカウンセラー 大野乃梨子

通称はイトウ(旧姓)/ノリさん。ほんとうの自分を知ること、人間関係や仕事の問題解決に向けた考え方、キャリアビジョンの描き方、ビジョンに向けた課題の取り組み方などに特化した記事を書いています。わたし自身もメンタル不調を患って以来20年、自分と向き合うことや人との関わりを長年考え続け、学び続けている最中です。自分をちゃんと理解し、それをわかってもらう喜びが人を動かす。それが「自分らしく生きる」ことだと思っています。