「何かあってからじゃないと気づけない」といつも後悔している上司の方へ

人は、失って気づいたり、窮地に立たされて動き出したり、最悪の状態に落ちて目が覚めたりするものだ。

病気をして健康の大切さがわかる
親を亡くしてその愛の大きさを知る
夫とケンカして自分の想いを再確認する
夏休みが終わる前日に宿題に手をつける
ミスが問題へ発展したから報告する
部下が辞めて自分勝手だったことに気づく
売上が落ちてから対策を練る
そして、大切な人を失ってから自分の弱さと向き合うなどもそう(コレ、わたしだ)

リスクマネジメントとか先を読む力とか、事前に対策を打つことは確かに大切だけれど、わたしは個人的にこういう人間くさいところもすごく大切なんじゃないかと思う。

いつもいつも問題を避けようとしていては、問題が起きたときの対処方法は学べない。

進んで問題を起こそうとする人はいないけど、起きた問題には立ち向かっていくと決めることができれば、どんなことがあっても前に進めるはずだからだ。

結果論でしか動けないのがデフォルト

ある上司の方は、自分とタイプの異なる部下を無意識に避け続けていた。周囲の信頼は厚く一生懸命だけれど、考え方が奇抜で理解の範疇を超えているように感じ、さらに長年、会社への不信感を抱えていてモチベーションに大きな波があったようで。

自分にはその解決はできない、部下自身の問題だから…と感じていたその方は、「部下の個性を重んじよう」という大義名分を掲げてチームをその部下に丸投げしていたそう(振り返り談)

当然、結果が出るとき出ないときの波は激しく、本人もそれはわかっていたけれど何の対策も打たなかった結果、部下はストレスから体調を崩し長期休暇。チームメンバーは好き勝手な行動をし出し、お客様からのクレームが多発。

こうなってみてようやく上司は立ち上がることができた。
「自分が直接手を入れなければいけなかったんだ」覚悟を決めて一歩前に踏み出したのだよね。

どこかのタイミングで「覚悟」を決めよう

人はそんなに強くない。
逃げたり、避けたり、自分に都合のいい解釈をしたり言い訳したりする。本当に大切なのはそこからなわけで、「あの時ああしておけばよかった」と後悔しても何も始まらない。どこかのタイミングで「覚悟」ができればそれでヨシとする考え方もある。

そのタイミングは大抵遅くて、切羽詰まったり、窮地に立たされたり大きな感情の渦に巻き込まれたりするときなのだ。でも窮地がひとつのきっかけになって気づき、前を向いて歩き始められれば「それはそれでよかった」と意味づけした方が絶対いい。

そこから学ぶことは多分、一生の宝物になるはずだから。

 

ABOUTこの記事をかいた人

キャリアカウンセラー 大野乃梨子

通称はイトウ(旧姓)/ノリさん。ほんとうの自分を知ること、人間関係や仕事の問題解決に向けた考え方、キャリアビジョンの描き方、ビジョンに向けた課題の取り組み方などに特化した記事を書いています。わたし自身もメンタル不調を患って以来20年、自分と向き合うことや人との関わりを長年考え続け、学び続けている最中です。自分をちゃんと理解し、それをわかってもらう喜びが人を動かす。それが「自分らしく生きる」ことだと思っています。